
巷には英語を学習するためのサポートサービス、アプリ、教材や情報が溢れています。特に最近は、SNS配信で英語の講義を視聴できたり、さまざまな特徴のオンライン英会話サービスがあったり、ますます学習の選択肢が増えてきました。

世の中、英語を話せるようになりたい人が多いんだな!
そんな中「英語で交換日記」という、一見(?)アナログ風の学習方法があると知りました。「英語で書けないことを話すことはできない」という事実に着目したプログラムで、文字通りネイティブの先生と交換日記をやりとりすることで、英語で考えるアタマを鍛え習得していく、という学習方法です。
実際に体験してみると、大人の英語学習にありがちな課題をしっかりフォローしてくれるとても面白いプログラムでした。
今回は「英語で交換日記」を大人の学び直し視点でレポートします!
この記事はこんな人におすすめ
・英語で交換日記に申し込んでみようかどうしようか悩んでいる
・英語で交換日記のサービスや費用を知りたい
・英語で交換日記はどんな人におすすめか知りたい
・英語で交換日記のメリットや注意点を知りたい
英語で交換日記とはどんなサービス?
英語で交換日記とは、文字通り、外国人の講師の先生と交換日記・文通することで、自分の英文構築アタマを鍛えるという学習サービスです。
英語で交換日記を運用している代表の岩崎さんは実体験として「単に英語を話せるようになりたい」という人よりも「この人と話せるようになりたい」という特定の相手がいる人のほうが格段に伸びることを痛感していたそうです。
ところが、日本で普通に暮らしていると、そう簡単に英語を話せる「この人」が見つかるわけではない。



そりゃそうだ…
英語話せるようになりたいなら外国人の友達つくりなよ、とか無茶苦茶だ・・・
そこをサポートしてくれるのが、英会話NEWの「英語の交換日記」です。
講師は専任制で、自分の興味のある分野の先生を探してくれて、その先生が「この人と話せるようになりたい」の「この人」となってやり取りを深められるのが一番のポイントです。
そういうことならば、専任講師の英会話マンツーマンレッスンでも良いのかもしれません。しかし、専任講師の英会話マンツーマンレッスンは、スケジュールをしっかり合わせて取り組む必要があり、忙しいビジネスマンや育児中のママさんには継続が難しい側面もあると思います。
その点「交換日記を書く」あるいは「書く内容を想像する」「メモる」ならば、電車の中や家族が寝た後、鍋のお湯が沸騰するのを待つ間、など「真のスキマ時間」で取り組むことが可能です。
この時、やり取りする特定の先生がいることで、より具体的に「これを先生に伝えるにはどう書くかな」「この単語を日記に書くから後で調べよう」というイメージを膨らませることができます。スマホに思いついた1フレーズや英単語、書きたいと思ったことを日本語でメモっておく、など日常生活の中で無理なく自然に英語アタマの環境に置くことができる仕掛けです。
スキマ時間活用型の学習は、どうしても自分のペース・自ら律するスキルを問われるパターンが多いですが、交換日記ではスキマ時間活用といいつつ相手があることですから、良い意味でやりとりに責任感や張り合いも生まれます。
このように真のスキマ時間を活用しつつ、一人の専任コーチと継続したトレーニングをすることができる、という英語学習サービスは意外とないかもしれません。



なんか楽しくなってきた!
また、オンライン英会話との大きな違いとして、書き起こしだから指摘される「細かい部分の指導」サービスがあります。オンライン英会話は、外国人の先生と話せる楽しさや通じた時の達成感がある一方で、ぜったい間違えていてもなんとなく通じていれば流される、という場面が多くあります。
なんとなく、単語をつなげて雰囲気で乗り切る術を身に着けてしまったはいいが、いや・・・本当は何一つ正しく言えていない・・・でも先生が想像力で「I see! I see! You mean ~~」とフォローしてくれて、「あー、イエスイエス!」とかなんとか言って時が流れていく、あのパターンです。。。
このパターンをしっかり復習し、正しくは何といえば良かったのか、しっかり自分で勉強できる人はオンライン英会話向きかもしれません。
しかし、その場を乗り切った達成感だけで脱力してしまう人は、、、なかなかオンライン英会話だけのアプローチでは話せるようにならないのが実態ではないかと思います。



はい、私です・・・
「書く」なら「話す」より落ち着いて取り組めるので、勉強したことを積極的にアウトプットしてみよう、というマインドになります。そして何より、通じているからといって間違いのアウトプットが見逃され、流されることはありません。単数・複数の違いや日本人ならみんな苦手な時制、前置詞、冠詞などもしっかり指導・添削してもらえます。
後述しますが「交換日記」というやや趣味的な響きとはうらはらに、講師の先生は英語を教えるプロの先生ばかりです。細かいところまでしっかりと添削してくれ、さらに文章の添削だけでなく先生の日記返信も戻ってくるので、自分事として復習にも楽しく取り組むことができます。
というわけで、英語で交換日記が、特に大人の学び直しに活用できそうなポイントをまとめると・・・
英語で交換日記 大人の再学習にピッタリなポイント
・専任講師が「この人と話せるようになりたい」という特定の相手になってくれる
・「スキマ時間で取り組める+相手がいる張り合い」の両方が叶う
・経験と雰囲気に流されず、細かい間違い英語をしっかり修正指導してもらえる
・日々の生活で無理せず英語アタマになれる仕掛け
※そのほかサービスの詳細やユーザーの声は、公式HPでも紹介されています!


実際の交換日記やりとりが気になるときは


英語で交換日記はどんなツールでやりとりする? かかる費用は?
では、具体的にどうやって交換日記を進めるか、費用はどれくらいかかるか、という話です。
英語で交換日記は、Stockというアプリを使ってやりとりを行います。(以前は、EverNoteというアプリを使用していたようですが、Stockのほうが使いやすい点が多く、移行されたようです)
Stockの使い方は、事務局のスタッフの人が一工程ずつ丁寧に教えてくれますので、指示通りに進んでいけば問題ありません。PCでもスマホでも同アカウントで使うことができるアプリで、もしもSlackやチャットワークなどのビジネスチャットを使ったことがある人なら、まさにそのようなイメージで使うことができます。
ややノスタルジックな響きがある「交換日記」ですが、現代っぽいビジネスチャットのような情報共有ツールを存分に活用して学習できる仕組みになっています。
Stock内ではメインの外国人講師の先生との交換日記やりとりのほか、事務局のスタッフさんとのメッセージのやり取りや、日本語サポートの先生とのやりとりなどができます。
交換日記のスレッドは写真をアップロードして共有することもできます。自分の経験や思い出の写真と紐づいた英語を覚えることができますし、やりとりはアプリ内に保存されていて見返すことができますので、自分だけの学習手帳がどんどん貯まっていく感じになります。
続いて、料金プランについて。料金プランは、毎月更新・6か月継続・12か月継続の3種類です。
料金プランは3種類


6か月プランで申し込むと、単月で申し込むより1か月あたり25%お得な価格設定です。12か月プランだと単月申し込みの40%OFFなります。ただ、複数月の申し込みは6か月プランで99,000円、12か月プランで158,400円とかなり高額なサービスになりますので、まずはお試しから始めて継続できそうかどうかしっかり確かめてみるのがおすすめです。



学生の皆さんは20%の学割があるそうです!うらやましい!
いずれのプランでも、日記の頻度は週に3回(往復)、一回の日記で添削してもらえる単語数は150単語となります。150単語がどのくらいの分量かというと…
こんな感じ・・・大丈夫、意外としっかり書けます。
もちろん、150単語マックスで英作文しなくても、30語でも50語でも、できることころから自分のペースでやっていけば大丈夫な仕組みになっています。また、もしも150単語では足りない!という希望があれば、オプションで単語数を追加することができます。
なお、この150単語をカウントする方法として、英単語カウンター (stabucky.com)を使います。(事務局さんが教えてくれます)


単語カウンターは直感的に使うことができる簡単な仕組みです。



視野を広く使いたい大人世代の方へ・・・
画像の右端の赤い矢印部分「ななめの三本線」のようなマークをドラッグで引っ張ると文字入力の窓の大きさを調整できます!
文字を入力し終わったら、「数える」ボタンをクリックすると、広告の下に単語数が出てきます。
上記画像の例文の場合90単語くらいです。
余談ですが、英単語カウンターは、画像の青枠のようにスペルミスの単語を赤字下線で教えてくれます。この機能も使いつつ、とにかく思いつくままに作文してみて、間違えたり分からなかったりした箇所を勉強する、という取り組みもできますね。
ここがポイント 英語で交換日記の講師陣はどんな人?
この英語で交換日記で英語力が伸びる仕組みを支えているのは、相手となる先生の質の高さが大きなポイントになっています。交換日記のやり取りをしてくれるのは、107名(執筆時)のネイティブ講師陣。
英語で交換日記の先生は、独自のテストと面接試験をパスした方のみが認定されています。まず、最低の基準として「日本人に英語指導をしたことがある人」という条件を設けているため、ネイティブの学生さんがバイトでちょっとやっています、というような状況はありません。
面接試験で一番重要視しているのは「コミュニケーション能力」で、受講生に寄り添える方、楽しくやりとりをしていける人間性があるかどうかを厳しくチェックしているとのこと。結果的に、日本人が英語学習でつまずきやすい部分や日本独特の文化についても熟知している先生が多く在籍していますので、とても安心感があります。
英語で交換日記サービスは、昨今、英語学習サービスの低価格化が進む中では高めの料金設定になっている印象ですが、その理由は、このようにきちんとした指導力とコミュ力のある講師陣を揃えているからと思われます。
交換日記相手=担当講師については、申し込み時にカウンセリングシートの記入があり、自分の趣味や話したい内容を記入して提出すると事務局の人が先生を選んでくれます。
交換日記の相手を選ぶカウンセリングシート






このように、自身の英語力や、英語を学ぶ目的、趣味のこと、何を話したいか、などを詳しく書ける内容になっていますので、しっかり思いのたけや要望を記入しましょう!事務局のスタッフさんがピッタリの先生を選んでくれるはずです。
また、講師プロフィールから、「この人と交換日記してみたい!」とリクエストすることもできますし、交換日記の開始後に、ちょっと雰囲気が合わないなーと思えば先生を変えてもらうリクエストも可能です。
(※リクエストが通るかどうかは講師の先生の空き状況によります)
また、専任の講師とは別に3名の日本人サポート講師が常駐してくれています。ネイティブ講師とのやり取りの中で、「うまく伝わっていない」「なぜ私の言い方で添削されたの?」など、疑問に思ったことは日本人講師に日本語で質問できます。このバックアップ体制を活用すれば、表現のニュアンスや文法など、理解が深まりそうです。
「交換日記」のもつちょっとパーソナルな懐かしい雰囲気、友達同士のような親密なやりとりのイメージの良いところを活かしつつ、その実、相手は質の高いプロの英語指導講師、というところが、このサービスの大きなポイントであり、大人の再学習にもピッタリなハマる部分ではないかと思います。
1週間980円のお試し体験でも、しっかりカウンセリングとマッチングをしてもらえますので、まずは先生とのやりとりを試してみるといいかもしれません。



多くのことをこなして慣れていくことも大事だけれど、大人はロジック(理屈)があったほうが覚えられる分量が多くなるらしい。
実際に交換日記をやっている人はどんな人? 向いているのはどんな人?
サービスを利用するのに必要な英語のレベルの目安として、受講生のTOEICレベルは、だいたい450~700スコアくらいがボリュームゾーンとのことです。
本当に本当に、Hello. Thank you. How much? しか知らない・書けないレベルだと、なかなか150単語の英文を書くというのはハードルが高く、うまく活用できないかもしれないので注意が必要です。ですが、日本人の多くは、実際のところ、Hello. Thank you. How much? 以外にもちゃんと知ってて書ける人が多いですよね、たぶん。
また、現時点で実際に交換日記を利用しているのは、30代~40代の女性が最も多く、次いで50代・20代のやはり女性が多いとのこと。
40代女性の私には「交換日記」というワードは懐かしいものです。小学校のころ、親友と交換したなぁ・・・今の子はそういう文化あるんだろうか・・・。同じような印象をもつ女性にとって、取り組みやすいサービスになっているのかもしれません。
しかし、上述の通り先生のスキルが素晴らしいことを考えると「日記のやりとり」という範囲にとらわれず、ビジネス文書の添削やプレゼンのロールプレイ、海外トレンドの情報収集や意見交換など、ビジネスシーンにも大いに活用できそうです。
ビジネス英語のスキルアップに活用する際にも、文書添削だけでなく、先生の個人的なフィードバック(返信)をもらえるところが英語の交換日記サービスの素敵なところで、大好きな趣味のおしゃべりと、仕事でも使えそうな内容の両方をカバーできれば学習のモチベーションもいっそう高まります。
英語で交換日記はこんな人におすすめ
・メールを打つのが好きor苦にならない
・趣味や仕事の話をするのが好き(日本語でも)
・自分なりに勉強しているのだけど、結局イザとなると英語が口から出てこない
・オンライン英会話に取り組んでいるがブロークンイングリッシュから抜け出せない
・まとまった時間を確保できない=スキマ時間を活用したい
・せっかく勉強した英語を使う環境を作りたい
英語で交換日記は難しいor必要ないかもしれない人
・そもそも文章やメールを書くのがあまり好きじゃない
・TOEICスコアが400以下で本当に単語が分かる程度
・チャットサービスやスマホを扱うのが苦手
・すでにだいたい英会話できるので、とにかく話すトレーニングでブラッシュアップしたい
実際の交換日記やりとりが気になるときは


まとめ
英語で交換日記のサービスは、英語学習者の高い壁である「結局言いたいことを言えない」「単語とジェスチャー頼りのブロークン英語から抜け出せない」「英語を使う場所がない」 などの課題を、時間と場所に縛られずに解消することができるサービスです。
「話す」トレーニングが重要であることは分かっていても、意外と「話せる」環境や時間を作ることは難しいもの。25分のオンライン英会話時間を捻出するのも大変だし、電車の中でブツブツとシャドーイングすることもできません。
でも書くならば、あるいは、書く内容を想像するならば、真のスキマ時間で取り組むことが可能です。



そういえば「文字で書く」というアナログな動作は、なんでか結局いちばん頭に入るんだよなー、という大人世代は多いのではないでしょうか?
また、英語で何かをメールしよう、書き起こそうという日々のマインドの変化・英語アタマに近づく環境設定をすることが長続きや上達のコツであることは間違いありません。しかし、これももし「自分で英語日記を毎日つけよう」という独自の目標設定だとついつい後回しになることもあるかもしれません。その点、交換日記システムであれば、特定の話し相手「この人」がいてくれて、しかも自分が興味ある分野でやりとりできれば断然前向きに取り組むことができます。
しかも、その話し相手は英語指導のプロ。
もちろん、日常をやりとりするツールとして楽しく使うもよしですが、先生にビジネス戦略の率直な印象を聞いてみたり、日本では当たり前なのに海外にないサービスのことなどを聞いてみたり、今後何か海外ビジネスをやってみたいと思う人のヒントにもなりそうです。(※社外秘情報の管理には気を付けてくださいね)
一方で、「話せる」ようになるためには、やっぱり交換日記だけではなく、口に出して話すトレーニングが大事です。
交換日記で書いた内容や先生の添削内容、先生の日記を音読すると、実体験を「書く・読む・話す」の相乗効果で学習効果が格段に高まるということなので、「音読」は是非セットで取り組みたいところです。
もしオンライン英会話も併用している(あるいはできる)なら、自分の日記をオンライン英会話の先生に音読してみて、変な発音やフレーズの区切り方を教えてもらえると良いですね!日記の内容でほかにどのような表現があるか、オンラインの先生に教えてもらったり意見交換できたりすれば相乗効果もバッチリです。
というわけで、英語で交換日記のポイントをまとめてみると、、、
英語で交換日記のポイント
外国人の友達ができたような雰囲気の良さを活かしつつ、その実、相手は質の高いプロの英語指導講師でしっかり「英語学習」であるというプログラム。日常生活の中で無理せず英語アタマになる時間が増えていく。
英会話トレーニングとの違い
・「スキマ時間で取り組める」+「相手がいる張り合い」の両方が叶う
・雰囲気に流されず、細かい間違い英語をしっかり修正指導してもらえる
英語で交換日記の注意ポイント
・対象はTOEICレベル400点くらいから。
そもそも文章やメールを書くのが苦手な人には難しいかも。
・話せるようになるためには交換日記だけでは難しい。音読トレーニングが必須。
・質の高い講師陣が揃うだけに費用はお高め。
「書く」という英会話とは異なるアプローチでのアウトプットトレーニング。「話せない」ことばかりに気を取られがちな日本人の我々には意外と合っているのかもしれません。そして、瞬発力で勝負するよりロジックを頭で組み立てたほうが最終的に身につく量が多いという大人世代の学び直しにも合っているかもしれません。
いろいろな英語学習にチャレンジして挫折してしまっていたり、なんとなく伸び悩んで時間ばかり過ぎているような気がしているときは、一度試してみる価値があると思います!
※価格は全て税込表記です。記事内容は執筆時の情報ですので、詳細は公式HPをご確認ください。